初めてペットをお迎えする方へ

家族を迎える「初めの一歩」から
支える場所でありたい
新しい家族(どうぶつ)との出会い、おめでとうございます。新しい家族を迎えた毎日は輝きに満ちていますが、同時に「ごはんやしつけ、もしもの病気」など不安も尽きないものです。
おだわら動物病院は、病気を治すだけでなく、新しい生活を始めるオーナー様を応援する場所でありたいと考えています。 食事や環境作り、予防の予定など、どんな小さな疑問でも構いません。安心してお話しください。これから始まる幸せな日々が健やかに続くよう、私たちは一生涯寄り添い続けるパートナーとして、ご家族を支えます。
スタッフ、どうぶつ、そしてオーナー様を守るために知っておいてほしいこと
三重県などの事例でも報告されている通り、近年マダニが媒介する「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」などの感染症が、どうぶつから人間へ感染し、命を脅かすリスクが深刻な問題となっています。これはわんちゃん・ねこちゃん自身の健康を守るだけでなく、共に暮らすオーナー様、そして日々治療にあたる病院スタッフの命にも関わる極めて重要な課題です。
当院では「院内に病気を持ち込ませない・広げない」ことを徹底し、すべてのご家族が安心して医療を受けられる清潔な環境を維持するため、診察前のノミ・マダニ予防を強くお願いしております。万が一、未実施の状態で寄生が確認された場合は、二次感染防止のため迅速な処置と安全確保を優先させていただきます。安全な医療環境づくりに、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
初めてわんちゃんを迎える方へ

新しい家にやってくる日は、その子にとって大きな環境の変化です。知らない匂いや音、人に囲まれて暮らし始めるため、見た目は元気に走り回っていても疲れがたまりやすい時期です。寝ているあいだはそっと見守り、わんちゃんのほうから近づいてきたときに、優しくなでてあげてください。
体調の確認も大切です。お迎えからおよそ1週間後を最初の健診の目安としていますが、それまでも食欲・便の状態・排泄・皮膚や耳の様子に気を配ってください。
気になるところがあれば、健診日より前でも遠慮なくご相談ください。
- 食欲・元気はあるか?
- 排泄はしっかりできているか?
- 下痢をしたり、吐いたりしていないか?
- 皮膚や耳を痒がっていないか?
お家での準備
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キャリーやサークルで「安心できる場所」を
わんちゃんはもともと、狭くて囲まれた空間に入ると気持ちが落ち着く動物です。
この習性に合うのが、扉つきの箱型ハウス「キャリー」や、囲いで仕切るサークルです。子犬のうちからこうした自分の居場所で眠る習慣をつけておくと、留守番のときも安心して過ごせます。さらに、持ち運べるキャリーに慣れていれば、旅行先や災害時など環境が変わる場面でも、いつもの居場所ごと連れて行けます。 -

成長に合わせた適切な栄養を
迎えてしばらくは、お店やブリーダーがそれまで与えていたフードを、そのまま続けてあげてください。
子犬の消化器官はまだ発達の途中にあり、食べ慣れないものが急に入ってくると消化が追いつかず、下痢や食欲の低下を招くことがあるためです。1週間ほどかけて新しいフードの割合を少しずつ増やしていくと、おなかに負担をかけずにすみます。
予防のスケジュール
わんちゃんの予防のスケジュールです。これらは、かかってしまうと急性の場合には死亡することもある他、回復しても重い後遺症が残ってしまう可能性があるため、しっかりと予防したい病気です。また、予防をしていないわんちゃんはもし感染した場合に、お友達のわんちゃんやねこちゃんに感染症をうつしてしまう可能性もあります。何よりもまず予防を徹底しましょう。
スクロールできます
| 生後日数 | 予防内容 |
|---|---|
| 3ヶ月 | フィラリア予防(通年で月一回)、ノミ・マダニ予防(通年で月一回)スタート 検便 第2回目混合ワクチン接種 |
| 4ヶ月 | 第3回目混合ワクチン接種(以後、1年に1回の追加接種が必要) 歯の生えかわりの始まり&はみがきデビュー |
| 5ヶ月 | 狂犬病予防注射と登録(法律では生後91日以降に接種が義務) |
| 6ヶ月 | 避妊・去勢手術 乳歯が全て抜けているか確認 |
| 1歳~ | 健康診断(最低年1回) 混合ワクチン接種(年1回) 狂犬病予防注射(年1回) フィラリア症予防(通年で月1回 ※事前に血液検査が必要) ノミ・マダニ予防(通年で月1回) 消化管寄生虫予防(通年で月1回) |
| 7歳~ | 予防に加えて年に2回の血液検査 |
おなかの虫の駆虫について

お散歩中の拾い食いやノミの寄生を介して、腸内に虫が寄生してしまうことがあります。寄生虫は下痢や嘔吐など体調不良の原因になるだけでなく、中にはスキンシップや排泄物から人間に感染するものもいるため注意が必要です。
当院では、まずは初診時に検便などを行い、お腹の状態をしっかりと確認することを推奨しています。特に新しく迎えたばかりの子は、お家に来る前にすでに寄生しているケースも少なくありません。
おなかの虫の例:犬回虫(小田原に多い)、犬鈎虫、犬鞭虫など
健康状態を確認した後は、毎月の定期的な駆虫薬の投与で、目に見えないリスクから家族を守りましょう。
わんちゃんの予防の重要性
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01
ノミ・マダニ対策
激しいかゆみや貧血、アレルギーを起こすだけでなく、人にも感染し命の危険がある「SFTS」などの重大な病気を媒介します。特効薬がない感染症から家族を守るため、通年のマダニ対策が必要です。
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02
フィラリア症予防
蚊が媒介して心臓や肺の血管に寄生する病気です。放置すると血液の流れが妨げられ、命に関わる障害を引き起こす原因に。毎年、投薬を開始する前の血液検査と、毎月1回の定期的な投薬で正しく予防しましょう。
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03
ワクチン接種
死に至る重い感染症を防ぐ「混合ワクチン」と、法律で義務付けられている「狂犬病ワクチン」は、どちらも年に1回の定期接種が必要です。大切な家族の健康と、周囲の安全を守るために予防を徹底しましょう。
社会化としつけについて

社会化とは、わんちゃんが人間社会の環境に慣れていく大切なプロセスです。特に生後3〜14週齢の「社会化期」に多くの経験を積むことで、将来の過度な恐怖心や攻撃性を防ぎ、社交的な性格を育めます。
ご自宅ではまず、日常生活の音や外の空気に触れさせるなど、刺激に少しずつ慣れさせてあげましょう。また、体中を触りながらおやつをあげるなど、「体に触れられる=良いこと」と学習させるスキンシップも重要です。 もし、すでに「噛み癖や吠え」などでお困りの場合は、お一人で悩まず診察をご検討ください。
初めてねこちゃんを迎える方へ

ねこちゃんは自分のテリトリーを大切にする性質があるため、新しい住まいを安心できる場所だと感じるまでに、わんちゃんよりも日数がかかります。
また子どものうちは一日の大半を眠って過ごし、睡眠が体の成長を支えています。抱きたい気持ちをこらえて眠りを妨げないことが、健康を守る第一歩です。
迎えて1週間ほどたったころには、一度健診にお越しください。
それまでに体調の変化が見られたとき、たとえば食欲がない、嘔吐や下痢がある、排泄の様子がいつもと違う、しきりに皮膚をかいたり耳を気にしたりするといった場合は、健診を待たずにご相談ください。
- 食欲・元気はあるか?
- 排泄はしっかりできているか?
- 下痢をしたり、吐いたりしていないか?
- 皮膚や耳を痒がっていないか?
室内環境の整え方
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01

トイレの準備
もともと決まった場所で排泄をする習性があるため、トイレを教える必要はほとんどありません。気を配るのは次の3つです。
①落ち着ける場所を選ぶ
②体が収まる大きさ(体長の約1.5倍)、砂は粒の細かいものを選ぶ
③飼育匹数より1つ多く置く(1匹なら2つ、2匹なら3つ) -
02

キャットタワー等で
上下運動ができる環境づくりねこちゃんが体を動かして暮らすには、床を広げるよりも、上下に動ける高さをつくることが効きます。キャットタワーを置いたり、家具に段差を設けたりして、登って下りる動きができるようにしてあげましょう。
あわせて、人目の届かない隠れ場所をひとつ用意しておくと、警戒心の強い子も気を休められます。 -
03

ケージに慣れる大切さについて
普段から就寝時やお留守番の時にケージで生活する習慣をつけておくようにしましょう。
予期せぬ異物誤食や脱走、災害時のパニック等からねこちゃんを守ることができます。
感染症検査とワクチンで健康管理を
新しく迎えたねこちゃんを守るうえで、最初にしておきたいのが動物病院での検査です。感染症や寄生虫は種類が多く、なかでも外で暮らした経験のある子は、すでに感染している可能性があります。防げる病気に早く手を打つことが、これから長く一緒に暮らすための土台になります。
スクロールできます
| 生後日数 | 予防内容 |
|---|---|
| 3ヶ月 | フィラリア予防(通年で月一回)、ノミ・マダニ予防(通年で月一回)スタート 第2回目混合ワクチン接種 |
| 4ヶ月 | 第3回目混合ワクチン接種 歯の生えかわりの始まり&はみがきデビュー |
| 6ヶ月 | 避妊・去勢手術 乳歯が全て抜けているか確認 |
| 1歳~ | 健康診断(最低年1回) 混合ワクチン接種(年1回) フィラリア症予防(通年で月1回) ノミ・マダニ予防(通年で月1回) 消化管内寄生虫予防(通年で月1回) |
| 7歳~ | 予防に加えて年に2回の血液検査 |
ねこちゃんのフィラリアについて知っておいてほしいこと
フィラリアはわんちゃんの病気という印象が強いものの、ねこちゃんも感染する寄生虫の病気です。蚊が運んだ寄生虫が体に入り込み、心臓や肺の血管に住み着いて深刻な障害を引き起こします。蚊と、寄生虫を持つ野生動物が自然界にいる限り、感染の危険がなくなることはありません。しかもわんちゃんよりも診断が困難で、突然死の原因になると言われています。
田畑や沼、川沿いなど蚊の多い土地にお住まいなら、月に1度背中に垂らすタイプの予防薬をお勧めします。
避妊・去勢手術について

避妊・去勢手術は、繁殖を防ぐだけでなく、健康面でもねこちゃんを守ります。適切な時期の避妊手術は、乳腺腫瘍(乳がん)や子宮・卵巣の病気を防げ、去勢手術もケンカや外出が減って事故や感染が少なくなり、寿命が延びるとされています。発情期の鳴き声やマーキング、攻撃性も和らぎ、室内で穏やかに過ごせます。
去勢も避妊も、手術は生後半年を過ぎたころから受けられるため、積極的な手術をおすすめしています。